手数料も安く比較的始めやすいハンドメイド販売サイト「minne」と「Creema」について紹介していきます。
ハンドメイドの販売方法として、フリマサイトを活用する方法もありますが、ハンドメイド作家としてのブランディングという観点からはハンドメイドサイトの方がおすすめです。フリマサイトでは、どうしても他の人が不用品を販売している中で自分の作品が並ぶことになるので、抵抗があるのではないでしょうか。
ハンドメイドサイトよりもさらに手軽にハンドメイド販売を始めるなら、匿名配送もできるサイトがおすすめです。
ハンドメイド販売サイトの種類
minne(ミンネ)
GMOペパボ株式会社が運営しているハンドメイドマーケットです。
CMなどでも多く紹介されているため、一般に認知されている人気のサービスです。
ユーザー数やダウンロード数も多く、これから始める方におすすめです。
販売を開始するためには、無料の販売者登録を行います。
作品が売れた場合には【作品価格+購入オプション価格+送料】の10.56%(税込)の販売手数料が発生します。
一般的なハンドメイド作品(食べれないもの)のほかに、食べ物のカテゴリーがあり各種許可証などを登録時に提出する形になっていますが、以下で紹介するCreemaとは異なりお酒は取り扱われていません。
minneでは、振込手数料220円が振込ごとに発生します。
振込は売上代金の合計が1,000円に満たない場合は、翌月、翌々月と振込が繰り越されます。
2023年3月28日からは、「らくらくミンネコパック」で匿名配送が始まりました。送料とは別に50円(税込)がかかりますが、個人情報が気になる方も安心して使えますね。
Creema(クリーマ)
株式会社クリーマが運営するハンドメイドマーケットです。
minneと比較すると、比較的高価な作品も多く、始めてのハンドメイドというよりは販売に慣れている作家さんが多いイメージがあります。
※特に作家としての販売歴などの制限が設けられているものではありません。
minneと同様に販売を始めるための登録は簡単です。
作品が売れた場合には【作品価格】の11%(税込)の販売手数料が発生します。
Creemaでは、手数料の算出に送料は含まれません。
フード・お酒のカテゴリーがあり食品の取り扱いもありますが、それらは各種許可証などを提出して販売登録をします。
Creemaでは、振込手数料が発生しますが、金額によって手数料額が異なります。
合計金額30,000円未満:176円(PayPay銀行の場合は55円)
合計金額が30,000円以上:275円(PayPay銀行の場合は55円)
その他のハンドメイドサイト
iichi(イイチ)
minne、Creemaとよく比較されるのがハンドメイドの販売サイトであるiichi(イイチ)です。
販売手数料が販売価格の20%と、ほかの2サイトと比較すると少し高くなっています。
ハンドメイド販売サイトを選ぶときの注意点
ハンドメイドサイトは、一見同じように見えてもよく見ていくと雰囲気がかなり違います。また、手数料や売上の振込に関するルールも異なるため、ご自身の作品の雰囲気や作品作りのペースなどに合ったサイトを利用すると良いですね。
販売手数料に関しては、数字だけ見るとminneの方が少し安く抑えられるように感じますが、送料を含むかどうかが異なり、購入者の側が負担する金額が同じであっても、作品の価格と送料のバランスによって手数料の負担が変わってきます。
例①【焼き物など】重たくて、かさばって、送料が掛かるもの
購入者の負担額:2,590円
内訳
価格 1,000円
送料 1,590円(例:サイズ80の宅急便で信越→北海道の場合)
minneの販売手数料 送料込み2,590円×10.56%=273.504 → 273円
Creemaの販売手数料 送料除く1,000円×11%=110 → 110円
手数料は倍以上となり、Creemaの割安感が大きくなります。
例②【アクセサリーなど】軽くて、小さくて、送料が安いもの
購入者の負担額:2,590円
内訳
価格 2,410円
送料 180円(例:スマートレター全国一律料金)
minneの販売手数料 送料込み2,590円×10.56%=273.504 → 273円
Creemaの販売手数料 送料除く2,410円×11%=265.1 → 265円
両者の差額は8円となり、あまり大きな差ではなくなります。
販売手数料の点についてのみ考えた場合には、本体の価格に対して送料が安いものは2サイトに大差はなく、本体価格に対して送料が高いものほど、送料を除く金額で手数料を算出するCreemaの方が得ということになりますね!
minne | Creema | |
---|---|---|
販売登録料 | 無料 | 無料 |
販売手数料 | 10.56%(送料含む) | 11%(送料除く) |
振込手数料 | 220円 | 30,000円未満:176円 (PayPay銀行の場合は55円) 30,000円以上:275円 (PayPay銀行の場合は55円) |
出品者の振込申請 | なし (原則1,000円以上になった時点で自動的に振込) | あり (申請予約ボタンを押さないでおくと売り上げを翌月以降(最長6ヶ月)に持ち越すことが可能) |
個人的には、Creemaの振込申請を行なって、振込をしてもらうスタイルの方が、振込手数料を抑えることができるという意味では便利だと感じています。
minneの申請なしで1,000円以上になった時点で勝手に振り込んでもらえる方が分かりやすいと感じる部分もあり、どちらも一長一短ですね。
フリマサイトとの棲み分け
メルカリ、ラクマ、PayPayフリマなどのフリマサイトは、ハンドメイドサイトと比較して利用者が多いことが特徴です。
そのため、始めてハンドメイド販売を行うのであれば、まずはメルカリなどフリマサイトで始めてみるということもできます。
デメリットは、出品した際に周りには不用品が並ぶことです。作品が不用品の中に並ぶことで、ブランドのイメージに影響があることは否めないため、フリマサイト、ハンドメイド販売サイトの特徴とご自身の作品の相性をよく考えて選ぶようにしましょう。
私は材料に木材を使用している作品があるため、木材のフシなどの都合でハンドメイドサイトでの販売が難しい作品を「訳あり品」として、フシがある旨を説明書きに記載してフリマサイトで販売しています。作品に木材などの自然のものを使う場合や、染物や焼き物など「訳あり品」が出るハンドメイドを行う場合は、そのような使い方もできますね。
また同じ作品を複数販売する場合に、ハンドメイドサイトでは在庫数を増やすだけで簡単に再販もできますが、フリマサイトでは1点1点出品する必要があるため販売数が増えると出品作業自体が負担になる場合もあることも覚えておきましょう。
匿名配送に関する記事も参考にしてください。2023年3月28日より、minneで匿名配送が始まりました。
まとめ
始めてハンドメイドサイトを使うのであれば、minneがおすすめです。
また、ハンドメイドサイトとフリマサイトをうまく使いこなすことで、ブランドイメージを大切にしながら、より多くの人に作品を知ってもらうきっかけにしていきましょう。
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