【作り方紹介】野球ユニフォーム for ベビー の作り方(Baby80)

プロ野球のユニフォームをリサイズして作る、赤ちゃん用のユニフォームの作り方を紹介します。裏地は無く、リサイズするユニフォームが1着あれば、あとは糸とボタンだけで作れます。見返しをつける工程が少し難しいですが、丁寧に作業すれば初心者でも形になります。コスチュームを赤ちゃんに着せて観戦に行く場合は、ユニフォームの下のロンパースなどの柄や袖の長さに注意して、ぜひ素敵なコーディネートをしてください。※見返しを付ける部分、分かりにくいという方は、ぜひヤクルトユニフォームで説明している簡単バージョンの作り方をご覧ください。見返しがありません。

手縫いの場合は少し時間がかかります。所要時間の目安は、初心者の方が手縫いで3〜4時間程度です。写真ではミシンを使用していますが、手縫いでも手順は同じです。

より手軽に作れる、簡単バージョンを追記しました!(2023/6/30ヤクルトの緑のユニフォームを使用しました!)
こちらは、見返し以外の型紙を使用し、型紙があれば90分で作れましたので、お裁縫初心者の方はぜひ、参考にしてください。
ただし、こちらはユニフォームのリメイクで作成することを前提にしています。

初めて衣類を作成される方は、作業の前にページの最後までお読みいただき、全体の流れを把握いただくとスムーズに作れます。

※今回は、袖の布の柄をシンプルな青色に変更したかったので、別のユニフォームから袖だけ使用し、見返しの布は別布を使用しました。

目次

作成する場合の材料の目安

  • ユニフォーム 1〜2着(使いたい柄によって必要な枚数が異なります)
  • ミシン糸または手縫い糸
  • スナップボタン 4〜5組
  • 同系色の布(見返しのみ別布で作りたい場合のみ用意してください)

縫い糸、スナップボタンは、それぞれ使用する場所の布の色に合わせて、目立たない色またはがおすすめです。

今回リサイズしたユニフォームは、前面の左胸に「D」の文字が大きく描かれていたので、そのまま左胸にこのデザインが来るように裁断しました。背面も、分かりづらいですがロゴが描かれていましたので、途切れないように確認しながら作業しました。柄に合わせて裁断する場合は、あらかじめ布のどの部分を何に使うのか、向きなども確認して作業してください。

ユニフォームのリサイズではなく、ユニフォームに似合う素材の服を使用して制作することもできます。

簡単バージョンは、写真の通り見返しはありません。前みごろ左右と、袖左右、後ろみごろの5つのパーツでできています。

見返しがなく、襟ぐりの周りなど切りっぱなしで一度折り返して縫うだけにしていますので、とても簡単に作ることはできますが、見た目は見返しがあった方が美しくはなります。

ただし、着てしまえば見えない部分なので、一回のみ着用の予定であったり、プレゼントなどではなくご自宅用、という扱いであれば、十分かもしれません。

洋裁初心者の方向けに、必要なものについてまとめましたので、参考にしてください。

今回のように柄を合わせたい場合の型紙は、透明な素材で作ると、布に重ねた時にどこに柄が出るのかが分かりやすく、作業しやすくなります。型紙作りについては、こちらも参考にしてください。

型紙データのダウンロード

今回の型紙は、型紙自体が大きいので、A4で印刷できないパーツがいくつかあります。印刷して上下を貼り合わせて、型紙が完成する形になっていますので、型紙のデータに記載の内容をよく読んで作業してください。

パーツ一覧

名称備考
前見頃(まえみごろ)上下左右2枚
後ろ身頃(うしろみごろ)上下「わ」があります
袖(そで)前後左右2枚
見返しの首部分(みかえしのくびぶぶん)※簡単バージョンには不要
見返し(みかえし)上下左右2枚
※簡単バージョンには不要
型紙を使用するパーツ一覧

壁紙のダウンロード

無料でお使いいただけます。型紙の利用(著作権など)に関してはご利用にあたっての注意事項をご一読ください。

上下が分かれている型紙は、実線で切り取り、重ね合わせずにピッタリ合わせて型紙を作ってください。のりしろは考慮していないため、セロテープなどを使用すると便利です。

今回の袖の前後を貼り合わせるラインを、リサイズするユニフォームの肩の折り目に合わせると簡単に作れます。袖の部分は、リサイズするユニフォームの折り返してある部分をそのまま活用することもできます。その場合は、裾を出来上がり線に合わせて裁断してください。

簡単バージョンでは、「見返し」というパーツは不要です。

型紙(PDF)A4サイズ 7枚

型紙の準備&布の裁断

STEP
型紙を印刷(または5mm間隔の方眼紙に写す)/ 型紙を切り取る

印刷する場合、PDFをコピー用紙に印刷して切り取り、型紙を作成します。
プリンターがない場合、印刷する代わりに手書きで写していただくこともできます。その場合はA4サイズで5mm間隔の方眼紙を使うと便利です。
印刷の場合は縮尺100%で印刷し、背景の方眼が5mm間隔で印刷されていることをことをご確認ください。
型紙は、縫い代を含めた裁断する線を実線で表記していますので、型紙は実線を切ってください。オレンジ色の点線は縫い線(出来上がり線)の目安を記載しています。

型紙の作り方については、こちらの記事も参考にしてください。

STEP
切り取った型紙の形を布に写す

布の上に切り取った型紙を置き、チャコペンなどで周囲に印をつけます。この時、全てのパーツが布の上に置ける(布が不足しない)ことを確認してから、印をつけ始めてください。

!!簡単バージョンを作成する場合の布の裁断方法

前みごろを裁断する際に、ユニフォームの前の重なる部分はそのまま利用します。元のユニフォームの絵柄にも注意しつつ、ボタンをつけた状態で、どの部分を使うかを決めていきます。型紙の青い線がボタン同士を結ぶ縦のラインに重なるように型紙を置き、左右の見頃で使う位置を決めます。

この時、左右の位置が上下にズレると、ボタンがつかないだけでなく、柄も合わなくなりますので、注意して裁断する場所を決めてください。

袖(そで)や前見頃(まえみごろ)など、同じ形の型紙で裏返したものと2枚必要になる場合があります。型紙と作り方の紹介の中に記載しています。同じ形の型紙が2枚あった方がわかりやすいので、慣れるまでは必要枚数分の型紙を印刷し、必要な分量の布を確認するようにしてください。

チャコペンを持ちではない方は、以下の記事も参考にしてください。

STEP
布を裁断する

印をつけた布を裁断する時は、型紙と同じ大きさに布を切るためにつけた印の内側を裁断していきます。

切り取った型紙の外側につけた印のさらに外側(または印の上)で布を裁断すると、型紙よりも布が大きくなります。型紙と同じ大きさに布を裁断するため、布地の使わない側に線が残るように裁断してください。

作り方

ユニフォームの作り方

STEP
見返しの首部分と見返しを縫う ※簡単バージョンではこの工程はスキップします

中表(表の側どうしを内側)に合わせて、左右の見返しと首部分(計2ヶ所)を縫い、つなげて一本にしていきます。縫う前に重ね合わせて(裏返したりしながら)布の表裏をしっかり確認してください。

見返しを縫い合わせた様子
それぞれの布の裏表を確認するところ
STEP
袖と前後の見頃を縫い合わせる

簡単バージョンでは、見返しは使わない代わりに、元からあるユニフォームの見返しをそのまま利用します。
ただし、そのまま首の周りの布を折り返すとゴワゴワしてしまうので、見返しの布のみ、1センチ程度切り取ります。切り取ったラインに沿って、表布を折り返すことで、すっきりおさまるようになります。この工程のあと、通常の以下の工程に進みます。

袖と前後の見頃を縫い代 約5mmで縫い合わせます。一度縫った縫い目は開かずに、そのまま袖の側に倒し、その上からもう一度縫います。(より丈夫になるのでおすすめですが、縫わなくても形にはなります。)

裁断した見頃と袖
見頃と袖を縫い合わせたところ
STEP
見返しを縫い合わせる※簡単バージョンではこの工程はスキップします

縫い合わせた見頃と袖に、見返しを縫い付けていきます。

見返しは、外からは見えませんが、ここでも中表にして見返しを付けます。見返しの首部分と、見返しを縫い合わせた部分(鎖骨くらいの位置)は、縫い目を倒して、見頃と袖の縫い目を倒した部分と重ならないようにします。

見返しを縫い付けたら、裏返して端から1mmのあたりを縫います。より丈夫にするためには、見返しの反対側も5mm程度、内側に折り返して縫うこともできますが、ユニフォーム表面をよりスッキリと仕上げたいので、今回は省略します。(見返しの反対側は切ったまま、ほつれ止めで処理します。)

見返しを縫い付けたところ
見返しを表に返して、端から1mmを縫ったところ
STEP
袖の下の部分と前後の見頃を縫い合わせる

脇の下の部分がしっかりと十字に重なるように、まち針を使用して袖口から縫い合わせていきます。

袖の端は縫い目を開いて上から縫って、目立たないように仕上げます。

見返しを縫い付けたところ
見返しを表に返して、端から1mmを縫ったところ
STEP
【仕上げ】前見頃にスナップボタンをつけます

前見頃を重ね合わせる部分にスナップボタンをつけて仕上げます。この時、スナップボタンの間隔がずれてしまうと、ボタンを閉じた時に布にシワが入ってしまうため、慎重にボタンの位置は決めるようにします。

簡単バージョンでは、すでにボタンがついた状態で出来上がりますが、大人サイズのユニフォームのボタンの間隔では、そのまま子供サイズにすると不自然にボタンが少ない状態になります。襟ぐりに近い位置に一つと、ボタンとボタンの間に一つ、スナップボタンを追加でつけると、おさまりが良くなりますので、写真を参考にスナップボタンをいくつか追加してください。

完成したユニフォーム

同系色のロンパースや子供服への重ね着がおすすめです。

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この記事を書いた人

ハンドメイドが好きで手芸用品店に通うのが趣味。洋裁は学校で勉強したことはなく独学です。最近は主にダッフィーとシェリーメイなど、ぬいぐるみのお洋服をメインで製作しています。最近はベビー/キッズの衣類や小物もよく作っています。

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